6月2日〜4日、淡路島の夢舞台にて「一般社団法人 日本先制臨床医学会」の第1回 創立記念大会・シンポジウムが開催されました。
腸内フローラ移植臨床研究会の理事 萬先生、評議員 田中先生が理事を務める学会のため、腸内フローラ移植臨床研究会のメンバーも多数参加しました。
「がん・難病難民救済のストラテジー」と銘打たれた今回のシンポジウムでは、標準治療の枠にとらわれない、「見つける」「治す」ということに焦点を当てた最先端の研究が多数発表されました。
しっかりとした土台に基づき、ある程度仮説を立てておくこと。それによる安全性の確保は、基礎研究の担当です。
それが実際にちゃんと病気を治していくのか確かめていくのが、臨床研究の担当です。
今回のシンポジウムでは、基礎研究、臨床研究の双方の観点からの発表があり、安心感をもって実際の現場に応用していく機動力がありました。
ステージの進んだ癌や、今の標準治療では治療法がない病気にかかった人たちは、医者たちに見放され、「難民」のように不安で行き場のない思いを抱えながら死を待つしかない現状があります。
「生きたい」「治りたい」と願う人たちに、最後まで選択肢を提示し続けたい。
という医師・研究者たちの思いが伝わってきました。
今回のメインイベント
腸内フローラ移植臨床研究会の常務理事、関西のホープであるルークス芦屋クリニックの城谷昌彦院長による、「特殊菌液を用いた腸内細菌(叢)の移植の有用性」の発表
特殊菌液の中身について、普段お話できないようなことを公開しました。
菌液に使用している水のことに触れ、さらにこれまでの臨床報告も行いました。
同時に、今後臨床研究として進めていくにあたり、さらなる課題も見えた2日間でした。
小さな民間のクリニックで始まった腸内細菌(叢)の移植が、みなさんのおかげで新たな段階に進んでいるのを肌で実感しています。
本当にありがとうございます。
大切に大切に、守り育てていきたいです。