腸内フローラ移植臨床研究会の腸内細菌(叢)の移植は、ご自身の免疫力が驚かないように、濃度を慎重に調整して菌液を作っています。
(参考記事:身体に覚えてもらうために、複数回の腸内フローラ移植(便移植)が必要であること)
そのため、移植の際に菌液を目にされた患者様の中には、「色が薄い」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
移植菌液と、精製した菌液の原液写真
以下の左側が実際に移植する菌液、右側が精製直後の原液状態の菌液です。
移植濃度は患者様によっても違い、ドナーの便の状態によっても違います(胆汁の具合等)。
「生食」というのは「生のまま食べられる」という意味ではなく
、「生理食塩水」を指します。
生理食塩水のパックに注射器で精製した菌液を入れて、最後に空気を抜きます。
空気を抜くのは、大腸に住む菌は空気が苦手なので、弱らないようにするためです。
品質保持に優れた精製方法を採用しているので、この状態で冷蔵保存して、おおよそ1週間は保ちます。
移植をするときは、人肌くらいに温めて注入するので、冷たさは感じません。
移植菌液を顕微鏡でのぞいてみましょう
早速、一滴垂らしてみましょう。
そして、薄いガラスのようなものをかぶせます。
そして、顕微鏡でのぞきます。
これだけの菌が、移植をされた体内に入り、増殖して活躍します。