2月28日(日)に、 第4回KIN・TOSSが開催されました。
当研究会から、理事 医療法人喜和会喜多村クリニック 院長 喜多村邦弘先生と、精神科のこいでクリニック 院長 小出誠司 先生が登壇され、『自閉症スペクトラムと腸内フローラ』についてのセミナーが開催されました。
緊急事態宣言下ではありましたが、会場参加とオンライン参加を合わせ、多くの皆様にご参加いただきました。
喜多村先生からは、学術大会でも発表されて反響が大きかった自閉症スペクトラム症の症例報告をしていただき、小出先生から、自閉症スペクトラムと腸内フローラ移植について、また現在当研究会で行っている自閉症スペクトラム症の患者様向けの各種検査についてのお話がありました。
当日の模様をお楽しみいただくために、下記Youtubeに動画を公開いたしました!
実際に2年前に移植を受けられたお子さん保護者の方からも、体験談の動画をいただき、今回初公開させていただきました。
腸内フローラ移植を受けようと決心したきっかけや、不安に感じたことなど、語ってくださいましたので、ぜひご覧ください。
目次は動画の始めと、Youtube概要欄に表記がありますので、興味のあるところまで飛ばしてご覧いただけます。
【プログラム】
ご挨拶
00:06:37 症例報告(喜多村邦弘先生)
00:29:02 患者さんの声動画
00:42:12 パイロット試験の取り組みと患者さんのアンケートご報告
00:48:47 自閉症スペクトラムと腸内フローラ(小出誠司先生)
01:13:44 腸内フローラ移植をご希望の自閉症スペクトラムの患者さんと保護者の方へ(小出誠司先生)
01:29:25 質疑応答、一般社団法人チャレンジドLIFEと次回KIN・TOSSのご案内
皆様から事前に質問をお寄せいただきましたので、こちらに掲載させていただきます。
腸内フローラ移植によって、他人の腸内細菌を定着させることはできるのでしょうか?
リーキーガットや、カンジダ症など腸内環境が良くない人が、納豆やキムチなどの発酵食品を食べると、余計に腸内環境を悪化させることがあるのはどうしてでしょうか?
今回の改善例以外に、うまくいかなかった例もあるのでしょうか?またその違いの差はどのようなことが考察されますでしょうか?
菌液を腸溶カプセルなどにして経口投与したほうが移植時の患者負担は少ないのではないでしょうか?経口での移植は難しいでしょうか?
20歳を過ぎても有効でしょうか?(病名:自閉症スペクトラム)
ドナーバンクから移植する菌液はどのような基準で選択しているのでしょうか?
当日、時間の関係でお答えできなかった質問は下記の通りです。
移植後、菌の定着がいつまで持続する可能性があるのか知りたいです。
糞便移植に対する精神衛生的な抵抗感への対処法はどのように行っているでしょうか?
レシピエントの対象疾患によって適切なドナー菌液を変えるなどは行っているのでしょうか?
ドナースクリーニングの問診に自然分娩か母乳育児であったかどうかが含まれている理由はなぜでしょうか?
便移殖後に気をつけるべきまたは推奨とされる食事の取り方やサプリメントの取り方などはありますか?
発達検査を受けていると思いますが、種類とそのスコアを教えてください。
糞便移植後、食事や生活習慣が移植前のままだと移植前の腸内フローラの状態に戻ってしまう可能性はありますか?
自閉症の原因の1つに、乳児期の抗生物質の服用は考えられますか?
たくさんのご質問、ありがとうございました。
その他ご不明なことがございましたら、研究会サイトの「お問合せ」よりお問合せくださいませ。
次回(第5回)のKIN・TOSSは、5月16日(日) 14:30から開催されます。
5月も今回と同じく会場は、神戸食堂 はぁとす。にて開催され、オンライン同時配信されます。
第6回KIN・TOSSは、淡路スペシャルと称し、8月22日(日)に兵庫県立淡路夢舞台国際会議場で開催されます。
詳細はKIN・TOSSのFACEBOOKページを参照ください。