インタビュー
自閉スペクトラム症に悩んでいた当時の状況
今回、腸内フローラ移植(FMT)を実施されたT様(男児)は、自閉スペクトラム症に伴う便秘傾向や偏食、集団行動への適応の難しさなどの課題をお持ちでした。特に、排便が数日間滞ることによる身体的負担や、些細な出来事に対して心理的な耐性が低くなってしまう状況にあり、ご家族は日々の生活における本人の負担を軽減する方法を模索されていました。
全6回の移植(FMT)行程を終えるまでのプロセス
2023年5月から6月にかけて、計6回の移植が行われました。通院の様子について、当初はお子様が環境に慣れず抵抗を示す場面もありましたが、回数を重ねるごとに医療機関の雰囲気に順応されました。看護師によるバイタルチェック等にも協力的になり、自ら「明日は病院に行く日」と口にするなど、前向きに通院を継続されました。 一方で、多動の傾向から診察室以外の場所へ入ろうとしてしまうなど、集団の場における行動特性への配慮が必要な場面もあり、ご家族は他の患者様への影響を考慮しながら慎重に見守られていたとのことです。
移植を終え、自分に合った生活習慣を継続している現在の視点
移植行程を終えた現在、ご家族はお子様の成長を客観的に見守られています。日々の生活の中で生じる心理的な揺らぎについても、年齢相応の反応として捉えながら、苦手なことにも取り組もうとする本人の姿勢を尊重されています。 また、本治療を通じて得られた知見を基に、より一般の方にも分かりやすい解説や情報の普及が必要であるという、今後の臨床研究のあり方に関する貴重なご意見をいただきました。







