遺糞症の腸内フローラ移植(FMT)体験談|10代・男児のご家族が治療を選択した経緯

幼少期より遺糞症と向き合い、服薬以外の選択肢として腸内フローラ移植を検討された10代男児のご家族の体験談です。…

幼少期より遺糞症と向き合い、服薬以外の選択肢として腸内フローラ移植を検討された10代男児のご家族の体験談です。 ご本人の特性に配慮しながら、いかにして納得できる生活習慣の定着を目指されたか、その経緯をご紹介します。

インタビュー内容

遺糞症に悩んでいた当時の状況

幼少期より持病があり、2〜3歳の頃に「遺糞症」との診断を受けられました。以降、長年にわたり下剤の服用を継続されていましたが、特に薬剤の味に馴染めず、毎日の服薬がご本人にとって心理的な負担となっているご様子でした。医療機関からは「成長に伴う変化を待つ」という趣旨の説明を受けておられましたが、ご家族としては、現状を変えるための選択肢の一つとして情報を集められていました。

食事や生活習慣を見直し、腸内環境に注目した理由

今後の方向性を検討される中、お母さんご自身が健康管理や食生活に関する資格を取得されるなど、生活習慣や腸内環境への関心を深められていました。健康を維持するための土台として、投薬のみに頼るのではなく、日々の食事や体内の環境を見直す視点も大切ではないかと考えられていました。

選択肢の一つとして「腸内フローラ移植(FMT)」を知った経緯

お母さんが受講されていた講座の中で、講師より「腸内フローラ移植(腸内細菌叢移植)」という選択肢があることを紹介されました。これをきっかけに、ご自身が学ばれていた腸内環境に関する知識と結びつき、お子さんの状況に対して検討できる一つの材料になるのではないかと考え、腸内フローラ移植臨床研究会 事務局へお問い合わせをいただきました。

全6回の移植(FMT)行程を終えるまでのプロセス

移植は長野県の提携医療機関にて実施されました。ご本人には自閉傾向があり、初めての場所や処置に対して不安を感じやすい特性がおありだったため、ご家族は事前に丁寧な説明を行い、環境に慣れるための準備をされました。

実際の移植期間において、初回は器具に対する緊張から不安なご様子も見られましたが、処置自体は大きな負担を感じることなく終えられ、安堵されたご様子でした。2回目以降はリラックスして動画を視聴しながら処置を受けられるようになり、遠方からの移動を含め、期間中の通院は予定通り完了しました。

移植を終え、自分に合った生活習慣を継続している現在の視点

移植期間を通じ、担当医よりお子さんに対して、食生活に関する具体的なアドバイス(飲料の選択や野菜摂取について等)が行われました。

この説明をお子さんご自身が納得して受け入れられたことで、学校やご家庭において「自分から食事の内容を選択する」「野菜を意識して摂る」といった、前向きに取り組む姿勢を大切にされています。

現在は、ご本人の意思による工夫と、ご家庭での食事管理(糖質への配慮や発酵食品の活用など)を組み合わせ、ご自身にとって納得のいく生活習慣の定着を目指されています。

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